万が一の事故やトラブルに備えて、車両の前後左右全方位を録画する360度カメラ型ドライブレコーダーのメリットしかないような気がします。
しかし、ドライブレコーダーは便利な一方で、高価であったり取り付けが難しかったりすることもあります。果たして、そのメリットとデメリットはどのようなものなのでしょうか?
本記事では、年間100台ドライブレコーダーの取り付けを行う現役整備士のまるきゅうが、360度カメラ型ドライブレコーダーのメリット・デメリットについて詳しく解説します。そして、選び方やおすすめの製品についてもご紹介します。
車に詳しくない方でも、理解しやすいように分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
360度カメラ型ドライブレコーダーは、安全運転や事故対応に役立つ画期的な装置ですが、その導入には慎重な検討が必要です。メリットとデメリットをしっかり把握し、自身の車に最適な選択をすることが重要です。
360度カメラ型ドライブレコーダーとは?
360°カメラ型ドライブレコーダーは、カメラのレンズを中心に全方位の映像を録画できるドライブレコーダーの総称です。
通常のドライブレコーダーとは異なり、前後左右の視野を広くカバーし、事故やトラブルを正確に記録します。この全方位録画機能により、運転中の安全性向上や事故時の証拠確保が可能となります。
360度カメラ型ドライブレコーダーの【メリット】
引用元:コムテック
では、実際にどんなメリットがあるのでしょうか。
取り付けをしてみていいなと思ったポイントを3つ紹介します。
- 撮影範囲が広い
- 車内を撮影できる
- 取り付けが簡単で工賃が安い
それでは、一つずつ解説していきます。
撮影範囲が広い
360°カメラの一番の特徴は、車内と車両側面を撮影できる点です。
前方はもちろん、カメラレンズを起点に全方位撮影することが出来るので、限りなく死角をなくし録画することが出来ます。
交差点など車両側面で起こった事故や、運転席の窓越しで起こる交通トラブルをしっかり映像として記録してくれます。
車内を撮影できる
車内を撮影できるドライブレコーダーは、あまりありません。
運転中のトラブルは、必ずしも車の外で起きるとは限りません。駐車監視モードを併用して使用することで車上荒らしや盗難未遂の決定的な証拠になりえます。
本来の使用目的とは、異なるかもしれませんが車内を撮影できることで、旅行の記録など後部座席に座る子どもたちと車内の楽しいひと時を映像で残せるのは、大きなメリットの一つではないでしょうか。
取り付けが簡単なので工賃が安い
360°カメラ型ドライブレコーダーは、フロントガラスに本体を取り付けるだけになりますので、前後2カメラやミラー型を取り付けるよりも工賃を抑えることが出来ます。
取り付け工賃は、1万円前後で行なってくれることが多く、安いところですと8,000円程度で取り付けることが出来ます。
仮に、前後カメラタイプを取り付けると15,000円~が目安になります。
360度カメラ型ドライブレコーダーの【デメリット】
メリットがあれば、当然デメリットも気になりますよね。。そこで、メリット同様に360°カメラ型の3つのデメリットをご紹介します。
- 映像が荒い
- 取り付け範囲が限られる
- 後ろの撮影が出来ない
こちらもそれぞれ、以下で解説しますね。
映像が荒い
360°撮影できる超広角の魚眼タイプのカメラレンズを使用しているので、通常の一方向のみ撮影するドライブレコーダーよりも映像が荒くなる印象です。
特に夜間は苦手なようで、機種にもよりますが対象車両のナンバーが認識しにくいようです。
取り付け位置が限られる
ドライブレコーダーの取り付け位置は、フロントガラスの上部20%に取り付けることと法律で決まっています。
また、ルームミラー周辺でワイパーの拭き取り範囲内に取り付けることを推奨されています。
しかし、最近の車はルームミラー部に自動ブレーキなどのレーダーやカメラが装着されているため、ドライブレコーダー本体の取り付け位置が限られてしまします。
その中でも360°型ドライブレコーダーは、車内と車両側面を撮影できる位置に取り付けなければなりません。
取り付ける車両によっては、ルームミラーが邪魔をし車両側面を撮影できないなんてことも起こります。
フロントガラスの傾斜や、ルームミラーの位置によって取り付けが困難な場合もありますので、購入前に事前にシミュレーションをしてみるといいでしょう。
後ろの撮影ができない
360°カメラで車内を通して、車両後方を撮影することは出来ますがリヤガラス越しに撮影するので、ミニバンなどフロントガラスからリヤガラスまでが遠い車はほとんど映っていないに等しいです。
また、後部座席に同乗者がいたり、大きい荷物が乗っていたりなども同様にほとんど映りません。
360°カメラ型は車両後方の撮影には適していないと思います。
360度カメラ型ドライブレコーダーの選び方
360度撮影できるドライブレコーダーは、各メーカーから様々な製品が発売されています。
『買ったはいいけど、あまりよくないから他のものに買い替えよう』とならないために、失敗しない選び方のポイントを3つ解説します。
- カメラは前後2カメラタイプを選ぶべし
- 画質の良さが重要
- 機能は十分か比較するべし
カメラは前後2カメラタイプを選ぶべし
360度カメラ型には、2つのタイプがあります。
- フロントに360度カメラをひとつ設置する1カメラタイプ
- フロントに360度カメラ、リヤに後方専用カメラの前後2カメラタイプ
1カメラタイプは、前述したとおり取り付けが簡単ですが、車両の後ろの撮影が苦手です。
その点、前後2カメラになると後方専用カメラを設置することで、360度カメラのデメリットを1つである車両の後ろの撮影が苦手というところを解消してくれます。
撮影範囲を広げたい人には、前後2カメラタイプがおすすめです!
画質の良さが重要
360度カメラは、魚眼のようなカメラで円形に撮影しているので画質が劣ります。
そのデメリットを解消するため、各メーカーが画質の改善方向に進化しています。
走行映像などを比較して選びましょう。
夜間の走行映像もしっかり比較しましょう!
機能は十分か比較するべし
ドライブレコーダーには、走行中の映像記録に加え、さまざまな機能が備わっています。
なかでも、『Gセンサー』と『駐車監視機能』を重要視しています。
Gセンサーは、衝撃を検知すると前後の一定時間の映像を専用フォルダで保護する機能です。
駐車監視は、車を停車させていてもい定時間録画を継続する機能です。
他にも便利な機能はありますが、この2つがあると安心できます。
デメリットを解消!おすすめの360°カメラ型ドライブレコーダー
AKEEYO
車・バイクアフターマーケット製品の革新的ブランド 【AKEEYO】
360°カメラ+フロントカメラ+リヤカメラの3カメラでデメリットを解消。
さらに鮮明な映像で、夜間の走行も安心です。
まるで昼間。360°全方位対応のドライブレコーダー AKY-NV-360
コムテック
ドライブレコーダーの大手といえばコムテック。
品質重視の方におすすめ。
ユピテル
駐車監視機能も標準装備されているので、車上荒らし対策にうってつけです!
駐車監視を欲しい方におすすめ。
取り付けは出張整備士がおすすめ!
ドライブレコーダーの取り付けは、出張整備士に依頼して取付をするのが安く取り付けるコツです。
ただ、出張整備士は対応できる施工エリアが限定されているので、対応してくれる優良業者を探すのは一苦労。
しかも、相見積もりで価格を比較しようとすれば、複数の会社を探さなければいけません。
そんな時に利用すべきサービスがくらしのマーケットです。
郵便番号を入力するだけで、対応できる業者と取り付け料金をを一覧で探すことが出来ます。
ドライブレコーダーの取り付けは、整備士がどれだけ取り付けを行ったかが重要です。いわゆる、経験豊富な整備士に依頼することでしっかりと取り付けをすることが出来ます。
作業内容や料金に納得できなければ断ることが出来ます。
相見積もりが全手のサービスなので、断っても問題ありません。
ドライブレコーダーの取り付けが得意な整備士が多く在籍しているので安心です。
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