「次回の車検で費用を抑えたい」「車検にかかる予想外の費用を減らしたい」と車検のたびに負担を感じていませんか?
車検は、車の所有者なら必ずやってくる大きな出費です。
整備や交換が必要になる部品、税金など様々な費用が掛かります。
多くの方が、その費用の大きさから頭を抱えているのではないでしょうか?
そこで、この記事では現役整備士のまるきゅうが、車検費用を節約する5つの具体的な方法を紹介します。
▽▽あわせて読みたい▽▽
車検費用を節約するコツ5選
車検費用を節約するためには、いくつかの具体的なコツがあります。
- 基本料金の安いお店を探す
- 早めに予約して早期割引を受ける
- キャンペーン商品をやらない
- 予防整備を見送る
- クレジットカードで支払う
それでは、それぞれ解説していきます。
基本料金の安いお店を探す
車検の費用の中に、基本料金という項目があります。
基本料金とは、「車検取得」のみの金額設定で部品の交換やその他サービスを含まない料金のことです。
これは、整備工場により金額が異なるので、各社比較することで安い整備工場を選ぶことが出来ます。
車検の基本料金の安いお店を見つける方法は、楽天車検を利用することがおすすめです。
楽天車検を利用することで、車検の基本料金を安く抑える整備工場やディーラーを見つけることができます。
ただし、安い料金だけでなく信頼性やサービス内容も重要ですので、価格だけでなく総合的なサービスを考慮して選ぶことがポイントです。
早めに予約して早期割引を受ける
通常、車検は有効期限の1か月~数週間前に行うことが多いですが、この時期よりもさらに早い時期に車検予約をすることで特典や割引を受けられる場合があります。
実際に多くの整備工場やディーラーでは、車検を早めに受けることで早期割引や早期予約特典を用意しています。
早期割引の対象期間や割引率は、整備工場やディーラーによって異なりますので、確認が必要です。
早期割引を利用するメリットは以下の通りです。
- 割引率の高さ: 早期割引では、通常よりも割引率が高い場合があります。早めに車検を受けることで、割引率が上がることがあります。
- 予約がしやすい: 車検の繁忙期や期限直前になると予約が混み合うことがありますが、早期に予約することで希望の日時に予約を取りやすくなることがあります。
- 余裕を持って対処できる: 早めに車検予約をすることで、自身の都合に合わせることができ、スケジュール管理のストレスを減らすことが出来ます。
たとえば、楽天車検で1年前から予約をすると、なんと10,000円もの割引を受けることが出来る整備工場もあるようです。
早期割引を受けるためには、車検の有効期限や割引対象期間を把握し、それに合わせて予約や車検の計画を立てる必要があります。
安易に早期割引に飛びつらず、実際に必要なタイミングで車検を行うことが重要です。
余計なキャンペーン商品はやらない
ディーラーやカー用品店などは、車検の売り上げを上げるために様々な施策を行っています。
その中には、車検や車の維持に関係のない商品も多くあり、「安くなっていてお得ですよ」と提案されることが多くあります。
例えば、『フロントガラスの撥水コーティングが車検の方だけに〇〇%割引しているのでおすすめです。』というような売り文句です。
確かに、良い商品も多くあるのですが、どんどん費用がかさんでしまいます。
車の維持に関係ないと思った商品はやらないことが最善です。
予防整備を見送る
整備士が車検を行うにあたって、重要視していることが2つあります。
それは、『今交換が必要なもの』か『交換が必要になる可能性があるもの』です。
今交換が必要なものは、車検に通らない状態や故障している状態の部品にあたり早急し処置が必要な場合です。
交換が必要になる可能性があるものは、緊急性はないが将来的に交換が必要になる部品。いわゆる予防整備です。
予防整備を見送るためには、しっかりと担当の整備士と打ち合わせをする必要があります。
整備士も理由があって提案しているので、むげに断ることはせずに、自分の車に乗る状況(乗り方や月の走行距離)を伝えて、次回の点検時ではダメか相談してみるといいでしょう。
車検費用をクレジットカードで払う
クレジットカードを利用すると、ポイントの付与があります。
高額になる車検費用を、クレジットカードで支払うことで大量のポイントを獲得することが出来ます。
さらに、店舗によってはキャンペーンでポイントでキャッシュバックを行っている場合もあります。
▽▽あわせて読みたい▽▽
車検にかかる費用の内訳
車検費用は、大きく分けて2つの項目から構成されています。
法定費用
自動車重量税
印紙代
自賠責保険
車検基本料金+その他諸費用
基本料金
交換部品代
作業料
車検は、様々なところで受けることが出来ますが、どこで受けても変わらない費用が『法定費用』です。車の大きさや重さ、年数によって金額が決められています。
それぞれの費用について以下で解説します。
1.重量税
- 自動車重量税は、車の重量に対して課せられる税金です。重量が0.5t増えるたびに税額が高くなります。一方、環境性能などにおける一定以上の基準を満たした「エコカー」は免税または減税となります(エコカー減税)。エコカー減税適用なしの場合は、経過年数によっても金額が変わります。
2.印紙代
- 指定工場や認証工場での検査にかかる手数料で、普通自動車は印紙や証紙、軽自動車は現金で支払います。
3.自賠責保険
- すべての車に加入が義務付けられている自賠責保険の保険料は、自家用車の場合24ヵ月または25ヵ月の契約分を支払います。
- 2023年4月より賦課金(ひき逃げ・無保険車による事故被害者の救済に充てる保険料の一部)は引き上げられる一方、保険料の総額としては1割程度引き下げられる予定です。
4.基本料金
- 車検基本料金の内訳は、業者によって多少異なります。整備が必要な箇所を見定める検査の費用、法定24か月点検整備の費用、検査場まで車を持っていって車検に通す代行費用などが含まれます。
5.作業料
- 部品交換が必要になった場合に支払う料金で、工賃ともいわれます。地域や整備工場により作業量の基準が異なります。ディーラーの作業量は、他の整備工場よりも比較的に高い設定になっていることが多く、ディーラーの車検が高い理由の一つになっています。
6.交換部品代
- 車検時に必要とされる部品交換や修理が費用を大きく左右します。エンジンオイルやブレーキパッド、タイヤ、ライトのバルブ、ワイパーブレードなど、消耗品の交換や故障部品の修理が交換部品代に含まれます。
これらの項目が車検費用を構成しています。理解することで、車検時に必要な作業や部品交換が何を含んでいるのか把握し、予算を立てる際の目安とすることができます。
また、整備工場を選ぶ際にも、このような内訳を把握することで、料金を比較し、コストを節約することが可能です。
整備工場の特徴と選び方
整備工場を選ぶ際には、いくつかの特徴やポイントを考慮することが重要です。
工場の技術力や経験は重要なポイントです。経験豊富な整備士が在籍しているかどうかを確認しましょう。
工場の評判や口コミも気になりますよね。
インターネットや口コミサイト、SNSなどで他のユーザーのレビューや評価をチェックすることで、信頼性の高い工場を見つけることが出来ます。
料金の明確さも重要です。料金体系が透明であるかどうか、追加料金や不明瞭な費用がないかどうかを確認しましょう。
見積もりや料金に関する情報をきちんと提供してくれる工場を選ぶことで、後々のトラブルを避けることができます。
そして、工場が提供するサービスや保証内容も考慮しましょう。
保証期間内の修理やサービスが含まれるかどうか、購入した部品の保証や交換に関するポリシーなどを確認することで、将来的な不安を軽減することができます。
以上のポイントを踏まえて、信頼性の高い整備工場を選ぶことが、車検費用を抑える上で重要です。
信頼性の高い工場を選ぶことで、リーズナブルな価格で適切なサービスを受けることができます。
日頃のメンテナンスが大事
定期的なメンテナンスは、車検時の費用を抑える上で非常に重要です。
例えば、タイヤの空気圧の管理、エンジンの汚れはないか、オイルや冷却水などの量は適切かなど、車のパフォーマンスを最適な状態に保ち、将来的な高額な修理費用を削減する要因となります。
自分で点検することが難しければ、整備工場に半年おきに点検を依頼することも効果的です。
これらの定期的なメンテナンスは、車検時における費用や修理の必要性を減らし、車の長寿命化につながる重要な要素です。
日頃から定期的なメンテナンスを行うことで、将来の高額な修理費用を抑えることができます。
車検費用を考慮した乗り換えの視点
あまりにも車検費用が高額になりそうな場合、新しい車に乗り換えることも視野に入れましょう。
車検が高額になる要因の一つに、修理箇所の多さが挙げられます。
そのような場合、車検時のみに収まらず将来的に修理費がどんどんかさむことが想定されます。
新しく乗り換えることで、修理費におびえることもなく、車の性能が上がって燃費が良くなったりもします。長い目で見て、トータルで判断するといいでしょう。
コメント